初釜
ちょっとしたご縁からご招待をいただき、伺った初釜。
今日は何もかもが新鮮で、感動と緊張と喜びがずっと続く感じでした。
たくさんのキーワードが降ってきます。
主催者様のお話のひとつひとつが愛情と道の世界と感謝とに溢れていて、素晴らしかったです!
ご一緒させていただいた方々もさすがに所作が綺麗で、いろんなことを教えて下さり感謝でいっぱい。
自分が知らないことがこの世の中に本当にたくさんあります。
茶道、茶器、歴史、神話など。
最初のお茶席では、掛け軸、床の間に飾ってある品、七宝焼きの水差し、御釜などを拝見させていただいたあと、濃茶、薄茶。
ご用意してくださっているお茶菓子も要望を言って作っていただいたとのこと。
辻占いお菓子の中におみくじが入っているものもありワクワクしました。
次から次へとお宝のような茶碗、煙草盆、茶入、薄器。
江戸時代のもの、宋の時代のものなど、言葉にでないほど何というか目頭が熱くなりました。
その説明をして下さる亭主の方のお話がまたとても興味深くて。
床の間に飾ってあった日蔭蔓も自ら山に行ってとってきたとか、天照大御神のお話
それに合わせたように日の丸をイメージした薄器。
そうお着物でも「黄櫨染」というものがあります。
おひさまの光が当たると色が変わる染物。
太陽の光を宿すと言われていて、平安時代にすでにあった染物。
日本の国旗も日の丸。
日常の中でも「お天道様」という言葉がいろんな場面で織りなす。
日本は月や星もだけれど、「太陽」というものも重んじる文化があるのかもしれませんね。
亭主の方のお話でお茶は「臨機応変に」ということだとか、
「気配を察する」ということ、この「察する」という言葉が何とも愛おしく感じたり。
逆に「気配を消す」という術が出来ればと思う…とおっしゃっていたことが印象的でした。
お茶席のあとはかるた大会。
年配の方は幼いころによくやっていたり、毎年お正月に行うご家庭はやはり強い!
忘れていたながらも楽しみました。
広間では点心をいただき、余興では詩吟、舞、それから私も急遽指揮をすることとなったコーラスやチェロの演奏。
また各テーブルごとにお一人だけ今年の抱負をお話してくださいとの場面では、私にもマイクが当てられどぎまぎしながらも人前でのおしゃべり。
そして最後の亭主さんの言葉もまた胸にしみました。
私たちはとても平和な中にいることを実感していると。
世の中にはそうでない方たちもたくさんいることも忘れてはならないと思いますと。
本当にその通りで、あんな風に徳のある人間になりたいと。
心からこの出逢いと経験に感謝しております。
またこの年もみなさまとご縁がありますように。
ちなみに黄櫨染
同じ帯揚げですが、光によって違うもののようです。
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